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「人権教育のための国連10年」兵庫県推進連絡会

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『ヘイトスピーチを支える日本社会を考える』/郭辰雄さん

【講演概要】
人権教育ひょうごは、3月1日、神戸市教育会館で春季学習会を開催し、約80人が参加しました。
ひょうご部落解放・人権研究所の石元清英所長の開会あいさつの後、コリアNGOセンターの郭辰雄さんから「ヘイトスピーチを支える日本社会を考える」と題した講演を受けました。
郭さんは、在特会(在日特権を許さない市民の会)による京都朝鮮初中級学校襲撃や、大阪鶴橋でのヘイトデモなど、実際の映像を見ながら説明し、「『朝鮮人死ね。殺せ』と街頭で公然と言われる中、国際社会が危機感を持って警告している状況」「ヘイトスピーチは、社会に対する最低限の信頼感、安心感を打ち崩し、マイノリティに無力感を与え、沈黙を強いる。そして、差別を容認する社会的雰囲気を作り出すことで、マジョリティの人権感覚を麻痺させていく」「「差別は人を殺す。現象だけでなく、差別と人間の命という問題をあらためてとらえ直さなければならない」と話されました。
そして、カウンター行動※などと共に、中長期的な課題として、差別を禁止するための法制度の整備や、国内人権機関の整備、人権教育・共生教育の充実が必要性を訴えました。
参加者からは「実際の映像を見て衝撃を受けた」「自分の現場で何をするべきかあらためて考えた」などの感想が寄せられました。

※カウンター行動とは…排外主義・民族差別を主張するデモに対抗して、そのデモの現場で反論のプラカードを掲げたりする個人や集団の運動の名称。

    ■郭辰雄
(カク・チヌン)
コリアNGOセンター代表理事

     

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