【講演概要】
川崎さんは1983年、大阪生まれ。京都暮らし。両親が大阪市内の部落出身だったことから、大学在学中に部落問題についての授業を受け、自分のルーツについて考えるようになります。
学生サークル「部落問題研究会」に所属し、各地の部落で交流を重ねる中で、個別具体的にひとと出会い言葉を交わすことで「部落問題とは何か」が伝わっていくことが大事だと思うようになってきました。
現在、大学事務職員として働きながら、ブログ「寝た子を起こして仲良くごはん」や、部落問題の情報サイト「BURAKU HERITAGE」などのソーシャルメディアを使いながら、部落問題に関する情報発信やイベント企画などに取り組まれています。
講演の中で川崎さんは、「『部落出身と知れたら、どんな反応をされるんだろう?避けられる?差別される?』と悩んでいる私の気持ちを誰もわかってくれないと思っていたが、これまで『マイノリティ性を持って生きるステキな人たち』との数々の出会いの中で考え方が変わってきた。部落出身者の 『しんどさ』を打開するために最も重要なのは、一人でも多くの人が、部落に関する基本的な知識をもっていて、『この人にならカミングアウトできるかも』と部落出身者に思わせてくれるメッセージや態度を日常的に発信していること。部落出身者が絶対に差別しない部落外の人と出会うこと。どんな人とどんな関係を築いていきたいのか考えること。必要に応じて、語り合うことだと思う。」と語ってくれました。
<メディア関連情報>
ブログ「寝た子を起こして、仲良くごはん。」
http ://d.hatena.ne.jp/tomoe-gohan/
「わたし」から始まる「部落」の情報発信サイト BURAKU HERITAGE
http://www.burakuheritage.com/
■川崎那恵 (かわさきともえ) ■大学職員 |
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