「人権教育のための国連10年」兵庫県推進連絡会

「私からはじめる私たちの多様性社会〜一緒に考えるということ〜」／三木幸美さん

　第24回総会を５月29日、ラッセホールで開催し、オンラインと合わせて約60人が参加した。川原芳和代表委員（兵教組中央執行委員長）のあいさつの後、活動方針や年間計画などが提案され、参加者の承認を受けた。その後、「私からはじめる私たちの多様性社会〜一緒に考えるということ〜」と題して、三木幸美さん（とよなか国際交流協会職員）がオンラインで講演した。部落出身の父とフィリピン人の母のもとに生まれた三木さんは、「今ある差別に対して個人ができることは何か」について語った。特に、自身が「がいじん」と呼ばれたことから「人と違っていることを『間違っている』と思ってしまった」ように、社会の「普通」に言葉を奪われた経験が、様々なルーツをもつ子どもたちの自己決定権などを育む居場所づくりにつながった経過を説明。その活動から「自分の『正しさ』だけに頼らない」ことを学んだという三木さんは、「人権感覚をアップデートし続けることが大事」と締めくくった。

■講師：三木幸美さん ■とよなか国際交流協会職員