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「人権教育のための国連10年」兵庫県推進連絡会

〒650-0004 兵庫県神戸市中央区中山手通4丁目10-8

TEL:078-241-2345

北海道スタディツアー

1日目 二風谷アイヌ文化博物館などを見学
2日目 二風谷アイヌ文化博物館(民族舞踊体験学習)ほか


■二風谷アイヌ文化博物館
貴重なアイヌ文化を正しく受け継ぎ、未来へと伝えていくことを基本姿勢とします。民具や祭事品などの展示資料のほか、文字がなく口承文化として伝えられるユーカラ「英雄事詩」もビデオステージで実際に聞くことができます。

■萱野茂二風谷アイヌ文化資料館
故萱野茂氏が館長として、40年にわたって収集したアイヌ民具をはじめ、世界の先住民族の民具や絵画など計1000点以上を展示。暮らしに息づく思想や信仰をも知ることができます。

■北海道開拓の村開拓記念館
北海道開拓の村は、北海道百年を記念して設置されました。開拓の過程における生活と産業・経済・文化の歴史を示す建物等を移設、復元して保存するとともに、開拓当時の情景を再現展示し、北海道の開拓の歴史を身近に学ぶことができます。

【概要】
人権教育ひょうごが主催する北海道スタディツアーが、2007年8月4~6日の日程でおこなわれ、加盟団体、個人から20人が参加しました。
今回のツアーは、アイヌ文化に触れることで正しい歴史認識を養うことを目的に企画されたもの。初日には、平取町立二風谷のアイヌ文化博物館と、アイヌ民族初の参議院議員でもあった故萱野茂氏の二風谷アイヌ資料館などを見学した後、 ポロチセ(村人たちが集う場所)で、「NPO法人ナショナルトラスト・チコロナイ」理事長の貝澤耕一さんから、アイヌの歴史や自らも原告として闘った「二風谷ダム裁判」のお話を伺いました。
二風谷地区は人口500人にも満たない集落ですが、そこに住む7割以上の人がアイヌ民族の血を引いており、日本で一番アイヌ民族の人口密度が高いところだそうです。貝澤さんはお話の中で、「このダム裁判では『民族の文化享有権』を認められたことから、画期的な裁判であると言われるが、アイヌの先住民族としての権利には触れてはいない。民族の土地を奪い、文化を破壊し続けてきた日本政府は、私たちの声を真剣に受け止めるべきだ」と語ってくれました。
翌日も朝から、ポロチセを訪問。アイヌの古式舞踊と歌を習いながら参加者全員で踊りの輪を囲んだ後、シカ汁やいなきびのご飯、シト(団子)などの食文化を楽しみました。
台風5号の影響もあり、あいにくの雨模様でのツアーでしたが、参加者にとってはアイヌ文化について学習を深めた3日間となりました。

   
 ▶萱野茂二風谷アイヌ文化資料館 ▶萱野茂二風谷アイヌ文化資料館
   
 ▶萱野茂二風谷アイヌ文化資料館 ▶アイヌ古式舞踊を体験
   
 ▶シト(団子)、シカ汁など
  アイヌの食文化に触れる
▶ポロチセの前で記念撮影

     

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