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「人権教育のための国連10年」兵庫県推進連絡会

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スタディツアーin高知~教科書無償運動のふるさと「長浜」を訪ねて~

行程 研修:長浜市民会館にてビデオ鑑賞と講演

フィールドワーク:廣願寺⇒自彊館跡⇒高知市立南海中学校(紫雲丸事故記念碑)

【概要】
10月12~13日、「スタディツアーin高知」を開催し、構成団体、個人賛同者から30人が参加し、小中学校の教科書が無償になるきっかけとなった、1961年から始まる高知県長浜の闘いなどを学びました。
高知市長浜市民会館で、ビデオを観た後、運動に参加した部落解放同盟長浜支部の光内聖憲支部長から、当時の話を聞きました。
当時、長浜の人々は、地域で学校の教師と学習会を持つ中で、憲法26条2項の「義務教育はこれを無償とする」とあることを学びながら、部落外の人々にも働きかけて〈長浜地区小中学校教科書をタダにする会〉を結成し、署名運動や教育委員会との交渉などをおこないました。光内さんは、「『貧乏だからタダにしてくれ』というのではなく、権利として闘った」「我々は、教科書を買わずにがんばった。そして教師は、毎日ガリ版でプリントを作り、教科書を使わずに授業をしてがんばった。そうしたがんばりが教科書無償につながった」と話しました。
その後、国会でも大きな問題であるとして取り上げられる中で、1963年12月に「義務医教育諸学校の教科書用図書の無償措置に関する法律」が成立しました。64年には小学校1~3年、65年は1~5年、66年には1~6年、さらに67~69年にかけて中学校1~3年の各学年への順次枠を広げ、小・中学校全体が無償になりました。
光内さんのお話しを聞いた後、長浜市民会館の前身である自彊館(無償化闘争当時の運動拠点)の跡地や、結婚差別のために自殺した宿毛市の青年、池上誠君追悼記念碑のある廣願寺、南海中学校の紫雲丸事故記念碑(1955年に貨物船と衝突して沈没し、小・中学校の修学旅行生含む168人が亡くなった)を訪れました。
参加者からは「教科書が無償になって50年近く経つ中で経過を知らない人も多い。改めてその闘いや当時の人の思いを学ぶことができた。多くの人に伝えていきたい」などの意見が寄せられました。

   
 ▶記念撮影(紫雲丸事故記念碑前) ▶光内聖賢さん講演(長浜市民会館)
   
 ▶廣願寺(池上誠君追悼記念碑) ▶自彊館跡(草野姫神社西隣)
   
 ▶南海中学校(紫雲丸事故記念碑前) ▶教科書無償発祥の碑

     

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